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zoom RSS 静かに鞭をおく・・・佐藤哲三騎手

<<   作成日時 : 2014/09/23 08:50   >>

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「やっぱり、辞めるのか?」
電話の声は、田中勝春だった。
「自分なりに、粘ってはみたが、どうも体は戻らないらしい。」
と私。
「まだ、やれたのになあ。でも、ケガでは、仕方がないか。」

想い出せば、1989年のデビュー以来、早いものでもう26年。
いぶし銀的な存在で、派手な活躍は出来なかったが、
度重なる「フェアプレイ賞」の受賞が誇りだった。

それでもG1は、ちゃんと勝たせて貰った。
「タップダンスシチー」、「エスポワールシチー」など今も忘れられない。
育てて貰った吉岡先生や、沢山の名馬に乗せて頂いた佐々木晶三先生には、心から感謝したい。

その中でも、これまで自分の磨いた技術のすべてを尽くし、
またオーナーや厩舎関係者の理解を頂いて、
勝ち取った「アーネストリー」の宝塚記念が一番印象に残っている。

「もう少しで、1000勝の大台になるが、この体では諦めるしかないさ。」
「これで同期は、俺一人となった。寂しいなあ。それで後はどうすんだよ。」
と勝春。
「ちょっと、勝負の世界を離れて、外から見てみたい。まあ、馬券でも買って楽しむよ。」
「でも、戻ってくるんだろう?」
「ううん。今は何とも言えない。」

電話の向こうの勝春が言葉に詰まった。

「まあ、なるようになるさ。」
「そうだな。」

ちょっと涼しくなった風が、ほほをかすめて通り去った。
そん時遠くで、かすかな馬のいななきが聞こえた気がした。

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コメント(2件)

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怪我は騎手の宿命とはいえ、佐藤哲騎手、お疲れ様。あの落馬シーンは衝撃でしたけど、まだほかのことが出来るぐらいには回復したみたいで良かったです。思い出のシーンは、タップが勝った宝塚かな。
シナマサ
2014/09/24 01:11
シナマサさん、コメントどうもです。
騎手にとって、怪我は宿命というべきものですが、それも程度によりますよね。
佐藤哲三騎手には、今後の活躍を望むばかりです。

私は、「アーネストリー」をずっと応援していましたが、その騎手が佐藤哲三だって事は、気がつかないままでした。
彼の努力あっての、勝利だったんですね。
フセイン八木
2014/09/24 01:20

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